ギザの大ピラミッドで、下半身を露出した観光客3人を逮捕。「型破りな思い出を残したかった」

ハラム検察庁は11月9日、ギザの大ピラミッドで不審な行動が認められた観光客3人を逮捕した。押収した携帯電話からは、ピラミッド近くで下半身を露出した状態の彼らの写真が見つかった。

ギザの大ピラミッド(クフ王のピラミッド)。Photo: Getty Images

11月9日、ハラム検察庁はギザの大ピラミッド(クフ王のピラミッド)付近でヌード写真を撮ろうとしたとして、スペイン人観光客3人を逮捕した。

Greek Reporterによると、観光・古物警察が通常のパトロールを行っていた際、ピラミッドの近くで3人の若い男性が不審な体勢を取っているのを発見したという。警官は彼らから携帯電話を没収し、近くの警察署に連行して事情聴取を行った。

捜査の過程で、男性たちは「一生の記念として型破りな思い出を残そうと思い、ズボンと下着を脱いだ」と供述したという。彼らは、自分たちの行為が公共の場で不適切と見なされるとは思わず、エジプト文化を冒涜する意図はなかったと説明している。

その後、当局は3人の携帯電話から供述内容と一致する画像を発見。エルサレム・ポストが引用した公式文書によると、検察は写真を検証し、逮捕した警察官から証言を得た上で、3人にそれぞれ5000エジプトポンド(約1万6000円)の罰金を科し、保釈した。

多数の観光客を集めるギザの大ピラミッドでは、過去にも訪問者による「ヌード騒動」が繰り返し発生している。2015年にはロシア語を話す観光客がピラミッドとスフィンクス付近でポルノ動画を撮影。2018年には登頂が禁止されているピラミッドの頂上でカップルが裸になって動画を撮影し、SNSに投稿した。2022年には、女性ブロガーが敷地内で「下着を着けていなかった」もしくは「トップスを脱いでいた」とされる写真をSNSに投稿し、物議を醸した。

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