W杯の熱狂を壁画に! マムダニNY市長、市内12カ所で市民参加型プロジェクトを始動

ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニは、FIFAワールドカップ2026の開催を記念し、市内計12カ所で市民参加型の壁画プロジェクトを始動した。地域コミュニティが協力し合い、大会の記憶を街に刻む試みだ。

FIFAワールドカップ2026、スペイン対フランス戦の会場となったダラス・スタジアム。Photo: Franck Fife/AFP via Getty Images
FIFAワールドカップ2026、スペイン対フランス戦の会場となったダラス・スタジアム。Photo: Franck Fife/AFP via Getty Images

大会史上最大規模となったFIFAワールドカップ2026の熱狂が、北米を包んでいる。ノルウェー代表のアーリング・ハーランドやイングランド代表のハリー・ケイン、フランス代表のキリアン・エムバペ、アルゼンチン代表のリオネル・メッシといったスター選手たちが、各地のスタジアムで圧巻のプレーを披露している。

この歴史的な大会を記念し、ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニは、市内5区の計12カ所に壁画を制作すると発表した。それぞれの壁画は、地元のアーティストが手がける。

このプロジェクトは、非営利団体「グラウンドスウェル・コミュニティ・ミューラル・プロジェクト」と、ニューヨーク市の公園・レクリエーション局、文化局、青少年コミュニティ開発局が共同で進めている。市民が壁画制作に参加できる「コミュニティ・ペイント・デイ」も、7月14日(現地時間)から各会場で順次始まった。初日には、マムダニ市長とグラウンドスウェル・コミュニティ・ミューラル・プロジェクトのメンバーが、クイーンズのローレルトンにあるサッカーフィールドを訪れ、プロジェクトの開始を宣言した。壁画は観客席の側面に描かれ、現場はアーティストのピーチ・タオ(Peach Tao)が率いている。

マムダニ市長は声明のなかで、地域とアートのつながりについて次のように語っている。

「これらの壁画は、ニューヨーク市内各地で制作に参加したコミュニティの財産となるでしょう。大会終了の笛が鳴った後も、子どもたちは壁画の前を通るたびに、自分たちの家族が制作に関わった作品を目にすることになります。パブリックアートはこのようにして、地域への帰属意識を育み、そこに暮らす人々の姿を映し出します。今回のパートナーシップを通じ、大会の記憶を何世代にもわたって伝える遺産を残せることに感謝しています」

また、ニューヨーク市文化局長のディヤ・ヴィジも、次のようにコメントしている。

「ニューヨーク市はいま、ワールドカップの熱気に満ちています。何世代にもわたってこの街に暮らしてきた人々と、世界各国から新たに加わった市民が手を取り合って大会を祝っており、完成する壁画はこの特別な瞬間を色鮮やかに表現してくれるでしょう」

ワールドカップ決勝は、7月20日(日本時間)にニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われる。同スタジアムは大会期間中、FIFAのクリーンスタジアム規定(*1)に基づき「ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム」と呼ばれている。優勝チームには、5000万ドル(約81億円)の賞金が授与される。すでにスペインが決勝進出を決めており、7月16日(同国時間)に行われるアルゼンチン対イングランド戦の勝者と対戦する。(翻訳:編集部)

*1 FIFA主催大会で、会場内外の広告や命名権表示を一時的に制限し、公式スポンサー以外のブランド露出を抑える運用規定。

from ARTnews

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