金属探知機愛好家が見つけた400年前の金の指輪が360万円で落札。発見者は恋人にプロポーズ

イングランド南西部グロスターシャー州の小村で、金属探知機愛好家が16世紀末から17世紀初頭のものとされる金の指輪を発見。6月23日にオークションに出品され、1万7000ポンド(約363万円)で落札された。

イギリス・グロスターシャー州の地中から見つかった金の指輪。Photo: Facebook/Noonans Auctions

イングランド南西部グロスターシャー州ウォーミントン村で金属探知機愛好家が発見した金の指輪が、6月23日にオークションに出品された。BBCが伝えた。

指輪を見つけたのは、42歳の溶接工スチュアート・ジョーンズ。2024年11月、趣味の金属探知機で初めて同地を探索していた際、7時間に及ぶ探索の末に探知機が反応した。

土の中から現れたのは、複数のダイヤモンドがはめられた金の指輪だった。しかし引き上げた瞬間、石の1つが外れて手のひらに落ちた。ほかにも欠けている部分があると気付いたジョーンズは、発掘地点周囲の土をかき集めて自宅へ持ち帰った。砂金採取の経験があった彼は、使っていたふるいや洗浄用具で土を丁寧に洗い、外れていたダイヤモンドを見つけることに成功した。

指輪と発見者スのチュアート・ジョーンズ。Photo: Facebook/Noonans Auctions
グロスターシャー州で見つかった金の指輪。Photo: Facebook/Noonans Auctions

指輪はその後、大英博物館ロンドンのオークション会社「ヌーナンズ・メイフェア」のジュエリー専門家ローラ・スミスによる鑑定を受けた。スミスによると、この指輪は16世紀末から17世紀初頭のものとされるという。当時流行したバロック様式では「遠くからでも存在感を示す大ぶりの指輪」が好まれていた。

スミスはさらに、「この指輪の台座はフラワーヘッド型で、現在の長方形の宝石カット『バゲットカット』の原型とされるホグバックカットのダイヤモンドが8個はめられた、非常に珍しいデザインです。うち2個のダイヤは外れた状態にあります」とBBCに説明した。

また、指輪に使われた金の純度は19.2金だったことも判明した。これは1300年にエドワード1世が定めた金純度の基準「パリの純度基準」に一致するという。当時、金細工師は純度80%(19.2金)未満の金を加工することを禁じられていた。

Cotswold Journalによると、指輪はヌーナンズ・メイフェアで行われたオークションに出品された。予想落札価格は1万5000~2万ポンド(約320万~427万円)だったが、国外から電話で参加した入札者が1万7000ポンド(約363万円)で落札したという。オークションを終えて、ジョーンズは同紙に次のように語っている。

「指輪を見つけたこと自体が、一生に一度の体験でした。それがこんな素晴らしい結果に繋がるとは、想像もしていませんでした。今回の売却は、指輪そのものの価値だけにとどまりません。指輪が背負ってきた歴史の一部を世に取り戻す手助けができたことに、大きな意味があると思っています」

売却益は慣例に従い、ジョーンズと土地の所有者で折半される。またジョーンズは、今回の売却を機に交際相手のイレンにプロポーズし、婚約した。2人の間には2歳の息子レオナルドがいる。

あわせて読みたい