アイ・ウェイウェイのスタイリッシュすぎるNYのコンドミニアムが2億7千万円で販売中

アイは、彫刻、写真、パフォーマンスなどを通じて、中国文化を探求しながら、現政権を強く批判している。彼の作品は中国政府を刺激し続けており、2011年にはアイの上海のアトリエが政府にブルドーザーで破壊され、アイ自身、81日間投獄された。

現在はポルトガルを拠点とするアイのニューヨークの物件には、自身が制作したアンリ・マティスやキース・ヘリングを思わせる1983年のモノクロ絵画《ダンサーズ》や、子ども時代に使った中国の伝統的な椅子をモチーフにした彫刻《マーブルチェア》などの作品が飾られている。

残念ながら（そして当然ながら）これらの作品はマンションの備え付けの装飾に含まれるわけではないが、ここに住めば、約3メートルにもなる天井高や風通しの良さに刺激され、クリエイティブな能力が花開くかもしれない。一方、Loft 25ビルの高層階にあるこの物件は130平方メートルとコンパクトゆえ、アイのような大柄な人間にはやや狭いと感じるかもしれない。

部屋のデザインはシンプルで、床はハードウッド、南向きの大きな窓からは、チェルシーで有名な集合住宅のロンドンテラスが見える。ベッドルームは1つだが、2つのバスルームを備えており、リビングルームの脇には、書斎や瞑想スペースとして活用できるスペースがある。キッチンには、リーベル社の冷蔵庫と冷凍庫、ボッシュ社の食器洗い機、コンロ、オーブン、そして、洗濯機と乾燥機も完備している（郊外にお住まいの方、笑わないでほしい。マンハッタンの物件は、これらを完備していることが大きな違いになるのだ）。

1912年に建てられたLoft 25（総戸数79）は、24時間ドアマンが常駐し、入居者は吹き抜けのラウンジを備えたロビー、ハドソン川を臨むルーフデッキ、水辺のある庭、試写室、会議室、ジム、地下の倉庫が自由に利用できる。

2008年にアイが約170万ドル（現在の為替で約2億円）で入手した「巨匠ゆかり」の証明付き物件は、現在、CompassのKyle Blackmonで200万ドル（約2億7000万円）で販売中だ。（翻訳：編集部）

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